仕事の捉え方

「仕事が楽しい」に変わる6つのステップ(1/4)

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20140906

「最近どう?仕事、楽しい?」

もし、あなたが友人からこう尋ねられたら、何と答えますか?「うん、楽しいよ!」とお答えになる方もいるでしょうし、あまりに直球過ぎて、何と答えたらいいか困ってしまう方もいるかもしれません。

実際、筆者も先日、あるインタビューで「仕事が楽しいですか?」と質問されましたが、一瞬答えに詰まってしまいました(笑)。なぜなら、「楽しい!」と思う瞬間もあれば、「大変」「つらい」「苦しい」と感じることもあるからです。いろんな感情が共存している「カオス(混沌としている)なもの」ですよね。仕事って。

だからといって、「仕事なんか楽しくないよ」と言い切ってしまうのは、ちょっともったいないような気もしています。なぜなら、一日の中で、最も多くの時間を過ごしているのが仕事だからです。

100%「仕事が楽しい!」と言い切るのはなかなか難しいことなのかもしれません。けれども、今より5%でも、10%でも、仕事が楽しいと思えたなら……。そして、誰に言うわけではないけれども、「今日はちょっと頑張れたな」とか、「昨日より充実していたな」と思えたら、ご機嫌に過ごせるのではないかと思います。そして、自分のことがちょっぴり好きになれると思うのです。

この記事は、あなたの仕事が「楽しい!」になることを願って書きました。よかったら、読んでみてください。

データに見る、労働者の状況

高度経済成長からの時代の流れの中で

まず、私たちが置かれている現在の状況について見てみましょう。

戦後の何もない時代から復興を遂げてきた高度経済成長期。「金銭的、物質的に豊かになる。その代償として労働がある」……そんな価値観が一般的だったのかもしれません。お金を稼ぐのは大変、お金を稼ぐのは楽じゃない。けれども、お金がたくさん得られることで生活が豊かになる。豊かさの引き換えとして、仕事がありました。

けれども、1991年にバブルが崩壊し、経済成長は20年以上にわたり低迷しています。近年は回復基調にあると言われているとはいえ、現在の日本は高齢化社会を迎え、人口も少なくなっていく中で、消費による経済成長を授受するのは構造的に難しくなってきました。つまり、金銭的、物質的な豊かさと、その代償としての労働のバランスが崩れてきた――つまり、頑張っても金銭的、物質的に豊かになりにくい――時代です。

データに見る「労働者が置かれている環境」

実際のところ、労働者が置かれている環境は、どのような状況なのでしょうか。

それを測る一つのデータとして、1人当たりの平均給与と、自殺者数の推移を重ねてみました。赤が平均給与、青が自殺者数の推移です。

salary-and-suicide

出典:厚生労働省の人口動態統計に基づく自殺者数の推移 | 厚生労働省
出典:給与所得者数・給与額・税額 | 国税庁

平均給与は平成10年に下がり始めました。自殺者の急増はちょうどそのころです。自殺者には労働人口ではない年齢層も含まれますので、「景気が悪く、労働環境が厳しいから自殺者が増えた」とは、一概にはいえないかもしれません。

けれども、「給与は減少・横ばい傾向」「自殺者は10年近く3万人近い」ことは事実であり、労働者が「厳しい環境に置かれている」とみるのは、間違っているとはいえないでしょう。

しかし、このような状況の中でも、さらなる豊かさを求めて私たちは働き続けています。

求められる「新しいバランス」

「金銭的、物質的に豊かになる。その代償として労働がある」……このバランスが崩れつつある今、「新しいバランス」が必要なのではないかと考えています。

しかし、バブル期以前のような「金銭的、物質的に豊かさ」を増やすのは、そう簡単ではありません。実際、景気は20年も低迷していますし、個人の力でどうにかできるテーマでもありません。

では、増え続ける「仕事の厳しさ」を減らせばいいのでしょうか。厚生労働省は2015年12月1日、労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」を施行しました。労働者のストレスを軽減する方策の一つとして機能することを願うばかりです。

しかし、この制度は従業員が50人以上の企業とされており、97.4%の企業、62%の労働者は対象になっていません(参考:職場のメンタルヘルス対策の指針と「4つのケア」)。

そこで筆者は、「労働の代償として、金銭的、物質的に豊かさがある(Work or Moneyの関係)」現在の価値観から、「仕事が楽しい。その結果、金銭的、物質的な豊かさがある(Work and Moneyの関係)」に変えていくことができればいいのではないかと考えています。

つまり、「大変」「つらい」「苦しい」という仕事の価値観を「楽しい」に変えるのです。

次ページ:とはいえ、仕事の価値観を「楽しい」に変えるのは難しい。その理由とは?

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