研修

コミュニケーション研修の企画をスムーズにする7ステップ

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一昔前の研修と言えば、仕事の技能や、マネジメント能力を向上させるための、技術的なスキルアップ研修が主流でした。

一方、近年では、技術力に加えて、円滑な職場づくりや顧客との関係をよくする方法など、ヒューマンスキルが求められているようです。もちろん、コミュニケーション能力は時代に関わらず大切な能力でした。けれども、近年ほど「コミュニケーションが大切」と言われた時代は、ひょっとしたなかったのかもしれません。

例えば、日本経団連が2014年1月に発表した新卒採用に関するアンケート調査結果によれば、新入社員の選考時に重視する要素は10年連続で「コミュニケーション能力」となっています。言い換えれば、それだけ多くの職場でコミュニケーションの問題が起こっている。だからこそ、コミュニケーション能力が求められていると言ってもいいでしょう。

一方、一言で「コミュニケーション能力」といっても、その種類は多様です。実際、しごとのみらいにお問い合わせいただく研修も、対象が若手世代、中堅世代、管理職世代とさまざまですし、研修内容も職場のコミュニケーションをよりよくする方法や世代間ギャップを埋める方法、管理職のコーチングスキルやカウンセリングスキルなど、そのご要望は多彩です。

もしあなたが、研修を企画するご担当なら、現場からは「職場のコミュニケーションが悪い」「もっとコミュニケーションをよくできないか」など、さまざまな課題があがってきていることでしょう。けれども、一言で「コミュニケーション」といっても、「どんな研修があって」「どんな内容を」「どのように」企画したらいいのかが分からず、お悩みではありませんか?

そこで、本記事では、「コミュニケーションとは何か」に触れながら、コミュニケーション研修の種類や内容、企画時に考えたいポイントについてお話しします。

コミュニケーションとは?

そもそも、コミュニケーションとは何なのでしょうか?しごとのみらいでは……

 「自分と相手との間で、思ったり、感じたりしていることを、言葉や非言語の手段を使って、伝えたり、受け取ったりしながら、意思疎通を図る情報交換」

と定義しています。詳しくは、コミュニケーションとは?も併せてご覧ください。

コミュニケーション能力を上げるスキルの種類

では、コミュニケーション能力を上げるためには、どのようなスキルがあるのでしょうか。基本的なスキルは5種類あります。

  1. 観察力:相手を観察し、状況を把握する能力
  2. 信頼関係構築力:相手のペースに合わせながら、信頼関係を構築する能力
  3. 傾聴力:相手の意見に耳を傾け、理解する能力
  4. 質問力:相手が言葉にできていないことを引き出す能力
  5. リード力:よりよい状況にリードする能力

それぞれの詳しい能力については、コミュニケーションU―コミュニケーション能力向上モデルも併せてご覧ください。

コミュニケーション研修の種類と目的

これら5つのコミュニケーション能力は、何かしらの目的を果たすために使われます。その目的を、職場の役割で考えてみましょう。

管理職層

リード力

メンバーと信頼関係を築きながらチームをまとめ、自分の意志をポジティブな表現で伝え、望ましい状態にリードするための能力。

コーチング力

メンバー一人ひとりの自発性や可能性を最大限に引き出し、問題解決や目標達成をサポートするための能力(参考:コーチングとは何か―ポジティブな思考を生み出すシンプルな構造)。

カウンセリング力(メンタルヘルス)

ストレスを抱えたり、メンタル的に落ち込んだりしでいるメンバーの声に耳を傾け、フォローする能力。

中堅層

指導力

新人、後輩に職場のルールや、改善点を前向きな形で指導する能力。

折衝力

部下や上司、顧客など、意見が異なる相手に意見を伝え、理解してもらう能力。

メンバーを巻き込む力

部下や同僚、プロジェクトメンバーなどといい関係を作りながら、メンバーを巻き込む能力。

ファシリテーション力

複数メンバーから意見を引き出し、まとめ、合意形成を図る能力。狭義では、会議進行力。

若年層

プレゼンテーション力

相手に対してこちらが持っている情報を提示しながら、言いたいことを分かりやすく伝える能力

アサーティブコミュニケーション力

自分の意見を無理に押し通すのではなく、相手の意見も尊重しながら、思っていることを対等に話し、気持ち、本心を伝える能力。

コミュニケーション研修を企画する際の7つのステップ

コミュニケーション能力にはさまざまな内容があります。そのため、研修を企画する際は、次の点を明確にしてから講師の選定をするようにしましょう。ポイントは5W2Hです。

だれが:対象を明確にする

ステップ1は、「対象を明確にする」です。誰を対象にするのかを明確にしましょう。

「社員全員が」のように対象があいまいだと、研修内容の焦点が定まらなくなり、結果もあいまいになりがちです。対象が明確になることによって、必要なコミュニケーション能力やトレーニング内容が明確になります。

なにを:何を身に着けさせたいのかを明確にする

ステップ2は、「何を(どんなスキルを)身に着けさせたいのかを明確にする」です。

同じ管理職向けでも、「リード力」「コーチング力」「カウンセリング力」など、さまざまなコミュニケーション能力があります。「何を」を明確にすることによってテーマが定まります。

一度に多くのことを詰め込めようとすると、頭の中がいっぱいになり身に付きにくいです。テーマを絞るのがポイントです。

なぜ:研修が必要な理由を明確にする

ステップ3は、「研修が必要な理由(目的)を明確にする」です。

ひと言で「社員のコミュニケーション能力を向上させたい」といっても、その背景には、「職場の雰囲気をよりよくしたい」「自発的に行動できる部下に育てたい」「顧客との関係をよりよくしたい」など、「改善したい何か(真の目的)」があるはずです。目的を明確にすることによって、研修の意義がはっきりします。

どのように:どのような研修スタイルがいいかを決める

ステップ4は、「どのような研修スタイルがいいかを決める」です。

研修は大きく分けると、「講演型(講師の話を聞く)」と「ワーク型(演習を交えて実際に体験する)」の二つのスタイルがあります。何を得たいかによって、どちらのスタイルがいいか選択します。

講義型

話を聞くことが中心のスタイルです。時間は90分~120分ほどであることが多く、「時間の確保がしやすい」「少ない予算で開催できる」などのメリットがあります。一方、実践的なスキルは身に付きません。

ワーク型

ワーク(演習)が中心のスタイルです。内容によって時間は半日~数日間です。実際にワークをすることによって、実践的なスキルを身に着けることができます。一方、時間をかける分、時間の確保や予算面の確保が必要です。

いつ:大まかな日程を決める

ステップ5は、「大まかな日程を決める」です。

参加者の業務状況などを配慮し、大まかな日程を決めましょう。参加者や講師が日程を調整しやすくするためにも、2~3か月ほどの余裕を持って決めるといいでしょう。また、予備日も含めて2~3日程を決めておくと、講師との調整もやりやすくなります。

どこで:会場の目星を付ける

ステップ6は、「会場の目星を付ける」です。

社内、社外にかかわらず、研修会場となる会議室があいているか事前に確認します。社外の会議室は、会議室の費用も配慮しておく必要があります。

いくらで:予算を明確にする

ステップ7は、「予算を明確にする」です。

予算の大枠を決めましょう。「講師料」「旅費交通費」「会場費」などが必要です。

一般的な研修費用については、相場はどのぐらい?社員研修の費用と予算の決め方とはも併せてご覧ください。

まとめ

コミュニケーション研修の種類や内容、企画時に考えたいポイントについてまとめました。

ひと言でコミュニケーション研修といっても、その種類や内容は多様です。講師を選定する前に、事前に5W2Hの視点で明確にすることによって、研修の目的や意義を見出せ、講師の選定がしやすくなるでしょう。

【社員研修・講演会】通る企画書の書き方と3つのテンプレートも併せてご覧ください。

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