観察

視線で心理が観察できる?相手を知り活かす視線の使い方

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20141029

「目は口ほどにものを言う」と言います。

インターネットで「視線」で検索すると、「視線でウソを見抜く」や「視線で分かる相手の心理」などの記事がたくさんありますね。

たとえば、視線をそらすのは、恥ずかしさの表れや、威圧感から逃れたい心理状態なのかもしれません。もし、相手の視線でウソが見抜けたり、心理状態が分かったりしたら便利ですよね。「お前の言わんとしていることはお見通しだぞ!」のように。

一方、それを日常で活かすのは、なかなか難しいのが実際かもしれません。なぜなら、人は同時に多くのことに意識を向けることができないので、動きが速いを目を観察しながら、「今、ウソをついているんじゃないか」と頭の中で分析し、流暢に会話をするのは、非常に難しいことだからです。

相手のウソや心理状態を見抜くのは難しいかもしれませんが、相手が頭の中で描いていることを理解し、その情報をコミュニケーションに活かして行くことなら簡単にできます。ウソを見抜くことよりも、いい関係を作ることのほうが大切ではないでしょうか。

そこで、目の動きの特徴と、コミュニケーションの活かし方ついて解説します。

五感による情報処理と視線の関係

私たちが身の周りで起こっていることを理解しようとするとき、五感を通じて情報を取り入れています。それらは五感の情報として頭の中に記憶されていて、視覚的な情報は映像として、聴覚的な情報は音として、身体感覚的な情報は体の感覚として記憶しています。

目の動きは、思考と連動しています。つまり、視線の動きを観察すると、頭の中でどんな情報処理をしているのかが分かるのです。

視線で分かる3つの情報処理

視線が上を向いているときは「見ている」

視線が上を向いているときは視覚的な情報処理をしています。頭の中で、過去に体験したシーンや、「こうなったらいいな」という未来を、まるで目で見ているかのように想像しています。

視線が左右を向いているときは「聞いている」

視線が左右を向いているときは、聴覚的な情報処理をしています。頭の中で、過去に体験したシーンや、「こうなったらいいな」という未来から聞こえてきそうな声や音を、まるで今、聞いているかのように聞こえています。

視線が下を向いているときは「感じている」「自己対話している」

視線が下を向いているときは、身体感覚的な情報処理や、自己(内部)対話をしています。頭の中で、過去に体験したシーンや、「こうなったらいいな」という未来で感じる身体感覚や気持ち、感情などを体験しています。

体験してみよう

実際に体験してみると、その働きがよく分かります。

これまでの経験で最も楽しかった旅行のある場面を、まるで、頭の中にその情景を思い浮かべるかのごとく思い出してみてください。目は上のほうを向いて思い出そうとするでしょう。

また、これまでの体験で最も嫌だった気持ちを思い出すと、目は下のほうを向いていることに気づくでしょうし、落ち込むことがあって「あ~あ、なんで自分は……」と自己対話するとき、ほとんどの人は下を向くでしょう。

コミュニケーションでの活かし方

この特徴をコミュニケーションで活かすと、相手と信頼関係を築きやすくなります。なぜなた、相手が頭の中で描いている、聞いている、感じている状態とペースを合わせて言葉をかけることで、自然と、「この人は私が考えていることを察してくれているようだ」という感じになるからです。

たとえば、相手が何かを考えているとき、「何を考えているの?」という問いかけも間違いではありませんが

  • 視線が上を向いているとき、「どんなイメージ?」「今、何を見ているの?」「それはどんなシーン?」のような、視覚的な言葉をかける
  • 視線が左右を向いているとき、「何が聞こえているの?」「それはどんな音?」「どんなリズム?」のような、聴覚的な言葉をかける
  • 視線が下を向いているとき、「どんな気持ち?」「どんな感覚?」「そのとき、何を感じていたの?」のような、身体感覚的な言葉をかける

ようにすると、相手のペースや思考に合わせた言葉をかけることができます。

まとめ

視線と五感における情報処理の関係、コミュニケーションの活かし方についてお話ししました。

目の動きはとても速い上に、相手の状況を分析するのは難しい……。けれども、

  • 上を向いている = 見ている
  • 左右を向いている = 聞いている
  • 下を向いている = 感じている、自己対話している

なら、目、耳、体がどこにあるか、それで行っている五感の働きは何かを覚えるだけなので簡単です。

視線を使って、相手が頭の中でどんなことを考えているのかを知り、相手のペースに合わせた言葉をかけることで、「この人は私のことを分かってくれているな」と感じられ、信頼関係を作ることに役立つでしょう。

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