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こう使うと実践的!タイプ診断とコミュニケーション

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世の中には、いろんなタイプ診断がありますよね。

たとえば、代表的なのが血液型です。A型は真面目、B型はマイペース、AB型は理論派、O型はおおらか……という感じが一般的なイメージでしょうか。

もし、相手の特徴が分かり、タイプに合わせてコミュニケーションのスタイルを変えることができたら、よりよい関係が築けそうです。

ところで、タイプ診断をコミュニケーションに行かすのは、実際のところ有効なのでしょうか。どのようにしたら活かせるのでしょうか?

そこで、筆者がコーチングやカウンセリングの現場で、また、組織作りの実体験から、タイプ診断の実際と、コミュニケーションにおける有効な使い方についてお話したいと思います。

コミュニケーションにおける代表的なタイプ分け

コミュニケーションにおけるタイプ分けはいくつかありますが、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

コーチ・エイのタイプ分け

コーチングの分野で有名なのが、コーチ・エイの4つのタイプ分けです。人が持つコミュニケーションの傾向を、コントローラー、サポーター、プロモーター、アナライザーの4タイプに分類しています。

タイプ分けは、臨床心理学、組織行動学などをベースに人のコミュニケーションスタイルを4タイプに分類し、現在のあなたと周囲の人がどのタイプに当てはまるかをチェックするテストです。

出典:タイプ分け | コーチ・エイ

各タイプの詳しい情報は、リンク先をご覧ください。なお、「タイプ分け(簡易版)」診断テスト(Yahoo!ニュースBUSINESS)では、簡易的なタイプ診断ができます。筆者も診断してみたところ、サポーターでした。

NLPの優位感覚

コミュニケーション心理学NLPでは、人が、外部から五感を通じて取り入れる情報には、「得意(優位)な感覚」があるとしています。五感と言えば、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚がありますが、味覚、嗅覚、触覚を一つにまとめて身体感覚とし、視覚、聴覚、身体感覚の3つに分類しています。

優位感覚とは、「視覚を使うのが得意な人」「聴覚を使うのが得意な人」「身体感覚を使うのが得意な人」という分類です。

たとえば、「りんご」という言葉から何を連想するでしょうか。ある人は、「赤く、丸いくだもの」を思い浮かべるかもしれませんし、ある人は、りんごをかじったときの「サクッ」という音や、「りんご」という言葉の響きを思い浮かべるかもしれません。あるいは、りんごの甘酸っぱい味を思い浮かべる人もいるでしょう。このように、人が物事を理解するとき、五感を使っているのです。

赤く丸いりんごを思い浮かべた人は、視覚優位である可能性があります。視覚優位の人は、映像やイメージなど、視覚的な情報で物事を捉えるのが得意です。

「サクッ」と言う音や言葉の響きを思い浮かべた人は、聴覚優位である可能性があります。聴覚優位の人は、音や言葉など、聴覚的な情報で物事を捉えるのが得意です。

甘酸っぱい味を思い浮かべた人は、身体感覚優位である可能性があります。身体感覚優位の人は、味覚や触れた感じ、直感など、体の感覚で物事を捉えるのが得意です。

タイプ分けをコミュニケーションに活かせるか?

タイプ分けを使って、相手の特徴が分かれば、相手が理解しやすいコミュニケーション方法をとることによっていい関係が築けそうです。

しかし、実際は難しいでしょう。その理由は2つあります。

相手のタイプを見分けるのが難しい

一つ目の理由は、「相手のタイプを見分けるのが難しい」です。

この難しさは血液型を考えてみれば分かりやすいでしょう。誰もが知っている血液型でさえ、相手の血液型を見分けるのは難しいですよね。

相手のタイプに合わせて接し方を変えるのが難しい

二つ目の理由、「相手のタイプに合わせて接し方を変えるのが難しい」です。

想像してみるとお分かりお分かりいただけると思いますが、相手と会話しながらタイプを分析し、「あの人は○○タイプだな。どんな風に接するのが有効だったっけ?」と思い出し、接し方を瞬時に変えるのは難しいですよね。

また、「あの人は○○タイプだから、きっとこういう性格に違いない」のような安易な決め付けは、コミュニケーションの可能性を狭めてしまうことにもなりかねません。

コミュニケーションにおけるタイプ分けの活かし方

それでは、コミュニケーションでタイプ分けを活かすためには、どのようにしたらいいのでしょうか。2つの方法があります。

自分の特徴を知る

タイプ分けは、自分の特徴を客観的に知る上で、とても優れています。自分の特徴を知り、それを活かすことによって、強みを活かした無理のないコミュニケーションができるでしょう。

たとえば、コーチ・エイの4つのタイプ分けで、自分がサポータータイプであることが分かったとします。サポータータイプは、先頭に立ってエネルギッシュに行動するコントローラータイプとは異なり、人を援助することを好みます。この特徴を知ることで、どのような関わり方をすれば、自分の強みを活かすことができるかを考えるきっかけになります。マネジメントのシーンなら、先頭に立ってグイグイ引っ張るよりも、後ろからそっと援助するマネジメントのほうが合っているでしょうし、無理な負担がなくやりやすいでしょう。

「人は多様である」ことを知る

タイプ分けをすることによって、「いろんなタイプの人がいる」ということが分かります。相手のタイプが直接的に分からなくても、「いろんなタイプの人がいるものだ」「自分とは違って当然だ」という視点に立つことで、相手との関わり方も柔軟になるでしょう。

タイプ診断をしなくても相手に合わせられる方法

実は、相手のタイプを知らなくても簡単に合わせられる方法があります。「相手のふるまいや、使う言葉に合わせていく」という方法で、これを専門用語で「ペーシング」と言います(参考:信頼関係(ラポール)を築く8つのポイント)。

人は無意識に、自分の特徴を活かしたふるまいをし、自分が使いやすい言葉を使っています。相手のふるまいや使っている言葉に合わせていくだけで、自然と、ペースを合わせることができ、信頼関係が構築できます。

たとえば、コーチ・エイのタイプ分けでは、コントローラータイプの人はエネルギッシュに話すでしょうし、アナライザータイプの人は冷静に話すでしょう。プロモータータイプの人は友好的に、サポータータイプの人はやわらかく接するでしょう。

NLPの優位感覚もそうです。視覚優位の人は自然と「○○のように見える」「こんなイメージ」のような視覚的な言葉を好むでしょうし、聴覚優位の人は「○○のように聞こえる」「リズムがいい」のような聴覚的な言葉を使うでしょう。身体感覚優位の人は「○○と感じる」「腑に落ちる」ような、身体感覚的な言葉を使います。

それならば、相手のタイプが分からなくても、相手がエネルギッシュに話すなら、こちらもエネルギッシュに、相手が「心地いい」と言うのなら、「なるほど、心地いいんですね」のように、相手のふるまいや使う言葉に合わせていくだけで、自然と、相手のペースに合わせることができるわけです。

まとめ

コミュニケーションにおけるタイプ分けと、有効な使い方についてお話ししました。

筆者も、コミュニケーションの勉強をしてきた中で、いくつかのタイプ分けを知りました。最初のうちは、「おもしろい!これをコミュニケーションに活かしてみよう!」と思い、職場でタイプ診断をしたり、コーチングやカウンセリングの現場で相手のタイプを知ろうとした時期もありました。けれども、使いこなすことが非常に難しかったです。

現在は、相手のタイプを診断していません。一人ひとりのふるまいや言葉づかいに合わせるようにしています。こうすることで、自然と相手のペースに合わせることができ、信頼関係の構築が容易になりました。

タイプ診断を有効に活かすためには、まず、自分の特徴や強みを知る。それを活かしながら、相手一人ひとりに合わせていく……というのが、最も便利で使いやすい方法です。これなら、ビジネスシーンでも活かしやすくなるでしょう。

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