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仕事の成果を左右する目標の立て方5つの条件

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ビジネスシーンでは、よく、「目標を立てることが大切だ」と言いますよね。仕事の成果を大切にしている人ほど、目標を大切にしているのではないでしょうか。

一方、いざ「目標を立てる」といっても、意外と明確な指針がなく、「何を、どのように立てればいいのか分からない」と思っていませんか?また、日々の業務に大きな変化がない仕事をしている場合、「そもそも、目標なんて持つ必要がない」と感じているかもしれませんし、本当は目標を立てること自体が苦手なのに、個人の意思にかかわらず、目標を立てなければならない場合もあるでしょう。

そこで、本記事では、仕事における「目標の立て方」について扱います。

目標を立てる目的

そもそも、なぜ目標が必要なのでしょうか。大きく分けると、4つの目的があります。

羅針盤になる

目標は、「どこに向かえばいいか」を示してくれます。

それはまるで、マラソンのゴールみたいなものです。ゴールがないマラソンはコースが分からぬまま、永遠に走り続けなければならず、大変です。

仕事の区切りになる

目標は、仕事の区切りになります。

「いつまでに」「何を」「どれくらい」を決めておくことで、「ここまでに○○をやればいいのだな」ということが分かります。

マンネリ化を防ぎ仕事を楽しくする

目標は、マンネリ化を防ぎ、仕事を楽しくする効果があります。

例えば、事務や会計の仕事など、一つひとつの仕事を丁寧にすることが大切な業務には、日々の変化は少ないでしょう。その分、マンネリ化しがちで、仕事のやりがいが感じられない方もいるかもしれません。

目標とは、何も大きなことばかりではなく、「こうしたら、もっと楽に、簡単にできるんじゃないかな」「こうすれば、もっと品質が上がるんじゃないかな」のように、日々のちょっとしたことに目標を加えてみることで、業務に変化をつけることができ、仕事を楽しくする可能性が生まれます。

モチベーションコントロールに役立つ

目標は、モチベーションコントロールにも役立ちます。

例えば、仕事が上手くいっているときは気持ちをワクワクさせる材料になりますし、上手くいっていないときは、「よし、もっと頑張ろう!」のようにモチベーションを上げる材料にもなります。

スポーツ選手が金メダルを目指すシーンをイメージすると、その感覚が分かりやすいかもしれません。

仕事の成果を左右する目標の立て方5つの条件

目標の目的が分かったところで、目標を立てるには、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。

効果的な目標の立て方を理解する上で、コミュニケーション心理学NLPの「よくまとめられたゴール」が便利です。次の5つがあります。

※なお、誰が読んでも分かる表現にしています。NLPの書籍などの表記とは異なる場合があります。

1:肯定的な表現であること

1つ目の条件は、「肯定的な表現であること」です。肯定的な表現とは、「○○しないようにする」ではなく、「○○する」という表現です。

否定表現の「○○しない」は行動ではありません。「○○する」にすることで具体的な行動になり、取り組みやすくなります。

また、「失敗しないようにする」は、「失敗」に意識が向いてしまいますが、「上手くできるようにする」と肯定表現にすることで、「上手くできる」ことに意識が向き、モチベーションアップにも効果的です。

2:望ましい状態を望んでいる人がコントロールできること

2つ目の条件は、「望ましい状態を望んでいる人(つまり、自分)がコントロールできること」です。なぜなら、自分以外の人の意識や行動はコントロールできないからです。

例えば、「ビジネスパートナーから信頼される」という目標は、信頼するのはビジネスパートナーが決めることなので、あまり適切ではありません。「ビジネスパートナーから信頼されるよう、積極的に関わる」ならば、自分で意識や行動をコントロールできます。

3:望ましい状態が五感を使ってイメージできること

3つ目の条件は、「望ましい状態が五感を使ってイメージできること」です。これが意識できると「どういう状況なら、目標が達成したといえるのか」が明確になり、行動につなげやすくなります。

例えば、「ビジネスパートナーから信頼される」状況を、「どのようなシーンで(目に見える視覚的な情報)」「どのような声や音が聞こえて(聴覚的な情報)」「どのような感じがするか(身体感覚的な情報)」まで落とし込んでみましょう。

「1年後、担当の○○さんとの打ち合わせのシーンで」「ビジネスパートナーから、『御社のおかげで本当に助かっています』といわれる」「それまでの間には、ビジネスパートナーの悩みを丁寧にヒアリングして、できる限りのことを尽くし」「ビジネスパートナーからの感謝の声に、すごくうれしい気持ちになった」のような形です。さらに具体的にすることで、望ましい状態の方向性が定まり、何をすればいいかが分かるでしょう。

また、リアルにイメージできればできるほど、その状況を実現したくなり、モチベーションも自然と上がります。

4:現在の(ネガティブな)状態にあるポジティブな要素を維持していること

4つ目の条件は、「現在の(ネガティブな)状態にあるポジティブな要素を維持していること」です。

目標の中には、「体のためにビジネスパートナーとの接待を控える」のような、ネガティブな状況を改善したいようなものもあるかもしれません。けれども、接待にも、「ビジネスパートナーとの楽しい会話」や、「人間関係構築」など、ポジティブな要素もあるはずです。

そこで、目標を立てる際には、現在の状態にあるポジティブな要素を見出し、他の方法で維持できないかを考えましょう。

5.周囲への影響を配慮すること

5つ目の条件は、「外部の環境を配慮すること」です。

例えば、「営業成績でトップを勝ち取る」のような高い目標を立てることによって、自身は動機づけられるかもしれません。けれども、同僚に無理な負担を強いたり、毎日遅くまで働くことで家族に心配をかけたりするような目標は好ましいとは言えません。また、どんなに高い目標でも、体を壊しては意味がないでしょう。

目標を立てる際には、自分だけではなく、周りへの影響も配慮しましょう。

目標を立てる際の効果的な質問

これらを具体的に考えるためには、NLPの8フレームアウトカムが便利です。アウトカムとは、「結果」「成果」のこと。つまり、8フレームアウトカムは、「結果や成果を得るための8つの質問」です。

次の質問に沿って、実際に考えてみてください。

  1. あなたのゴールは何ですか?
  2. ゴールが手に入ったらどのように分かりますか?
    何が見え、何が聞こえ、どのような感じがするか、「ゴールが手に入った」と分かる状況を挙げます。
  3. ゴールはいつ、どこで、誰と創りますか?
  4. ゴールを手に入れたらあなたの人間関係や周りの環境はどのように変化しますか?
  5. ゴール達成のために、あなたがすでに持っているリソース(情報、スキル、経験などの資源)は?
  6. 現在成果を手に入れるのを止めているものは?
  7. ゴールを手に入れることは、あなたにとってどのような意味がありますか?
  8. まず何から始めますか?具体的な行動プランは?

アウトカムについては、アウトカムとはリアルに想像した「望ましい未来」も参考にしてください。

まとめ

仕事の成果を左右する「目標の立て方」についてまとめました。

本田健署『普通の人がこうして億万長者になった――一代で富を築いた人々の人生の知恵 (講談社+α文庫 (G166-1))』によれば、成果を成す人には、「自然展開型」と「目標達成型」がいるそうです。「自然展開型」とは、何も計画していないのに、次から次へと不思議に成功していくタイプ、「目標達成型」とは、目標を決めて、一つずつ着実に達成していくタイプです。

そういう意味では、目標を立てるのが苦手な人もいるかもしれません。一方、ビジネスシーンでは個人の意思にかかわらず、目標を立てなければならないシーンもあるでしょう。

もし、目標を立てるときには、ここにご紹介した5つの条件と8つの質問を参考にしてみると、今までとは違った視点で、効果的な目標を立てることができるかもしれません。

追伸

実は筆者自身、一般的にいわれる、いゆゆる「目標」は、なんとなく「できないことをできるように努力する」「苦手なことを克服する」ような印象があり、「目標を達成するために、何が何でもがむしゃらに努力し、頑張らなければならない」という感じがあまり得意ではありませんでした。

けれども、現在は、「こんな未来が実現出来たらいいな」という目標――というより、未来像やビジョンと言ったほうが個人的にはしっくりきます――を描くようになりました。筆者の目標は、ネイチャービジネスセンターという研修施設を作ることです。大きな目標なので、実現できるか否かは現段階では分かりませんが、それでも実現したい未来を想像することで、「これが実現できたら楽しいだろうな」というワクワクした気持ちが生まれ、今できる行動ができるようになりました。

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