思考

TCMのテーマは、ネガティブでもポジティブでもいい

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

イラッとしたときのあたまとこころの整理術』では、怒り、不安、悲しみなど、ネガティブな感情をいだいたときのTCMの使い方について紹介していますが、TCMはネガティブなシーンだけではなく、ポジティブなシーンでも活用できます。

というのも、TCMはコーチング(目標を実現するために、”コーチ”と呼ばれるコミュニケーションスキルを身に付けた専門家と1対1で対話すること)のスキルがベースになっているからです(詳しくは、開発物語をご覧いただくとお分かりいただけると思います)。

コーチングでは、「○○を実現したい」ということが会話のスタートになります。テーマ的にはポジティブです。

これをTCMで表現するなら、「○○を実現したい」を真ん中のテーマとして書き出します。そして、矢印を上方向に伸ばして考え、「そのテーマを実現することによって、何が得られるのか?」を考えます。抽象化することで「テーマの本当の意味や目的」が明確になります。「なぜ、それをするのか」がはっきりするので、行動の動機づけにつながります。

逆に、矢印を下方向に伸ばして考え、「そのテーマが実現されたとき、どのようなイメージになっているのか」も具体的に描いてみます。「○○を実現したい」と頭の中で思っているときには、イメージがぼんやりとしていることが多いですが、イメージを具体化することで明確になり、それを実現したいという気持ちが芽生えます。

ネガティブなことをテーマにすることもできます。ネガティブなことがテーマなので、「○○が嫌だ」がテーマになります。

これをTCMで表現するなら、「○○が嫌だ」を真ん中のテーマとして書き出します。そして、矢印を上方向に伸ばして考え、「そのテーマによって、何を失っているのか?」を考えます。抽象化することで「本当に大切なこと」が失われていることに気づくとともに、その背景にある「本当はどうしたいのか」が明確になります。ネガティブな感情の背景にも、ポジティブな意味があることが分かるので、感情的に癒されます。

逆に、矢印を下方向に伸ばして考え、「そのテーマによって、どんなことが起こっているのか」を具体的に描いてみます。嫌な感情は、往々にして頭の中だけで処理しがちですが、紙の上に出すことでスッキリできるとともに、自分の状態を客観的に見ることによって、あたまとこころが整理できます。

また、あえて「ポジティブ」「ネガティブ」に分類しなくても、なんとなく頭の中で抱いていることをテーマにするのも意外とおもしろいです。

例えば、ブログなどの文章を書こうと思うとき、最初に頭の中にあるのは「こんなことを書こうかな」というぐらい、かなりボンヤリしています。通常はいきなり文章を書き出しますが、あたまの中が整理されていないので、ひとつの文章の中にいくつかのテーマが混在して分かりづらくなってしまったり、話が途中からすり替わってしまうことがよくあります。

このような場合、TCMを使って、文章を書く前に「何が言いたいのか」を考えると、テーマに対して上方向に抽象化することによって、「そのテーマで大切なこと」がハッキリするとともに、下方向に具体化することによって、文章を書く前に全体のイメージを具体化でき、「結局、何が言いたいのか」が事前に明確になるので、文章を書く構成力が上がります。

文書に限らず、プレゼン資料の作成など、いろんな分野で活用できます。

思いついたら、感じたら、とりあえず頭の中から出してしまう・・・それが、TCMの面白さです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク