ストレスコントロール

レジリエンス―ビジネスパーソンの逆境力を高める3つの能力

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レジリエンスとは?

近年、ビジネス界では「レジリエンス」という言葉をよく耳にするようになりました。

「レジリエンス」の意味をインターネットで調べてみると、「困難に打ち勝つ心の力」「挫折から回復・復元する能力」などと説明されています。

つまり、図にするとこういうことです。

レジリエンスグラフ

 

レジリエンスが必要な背景

2014年、厚生労働省は労働安全衛生法を改正し、事業者に従業員のストレスチェック義務化を進めています。この背景には、社会問題化しているビジネスパーソンのメンタルヘルスの問題があります。

参考記事:

メンタルヘルスというと、落ち気味のこころのレベルゲージを、それ以上落とさないようなイメージがありますが、レジリエンスはこれに加えて、自分の力で回復させていくイメージです。見通しが立ちにくい社会環境の中でも、柔軟に対応していける力……その必要性を踏まえて、レジリエンスが注目を集めているのでしょうね。

レジリエンスとは「しなやかさ」

「困難に打ち勝つ心の力」「挫折から回復・復元する能力」と訳されるレジリエンス。これらの言葉には、「メンタルの強さ」のようなイメージがあります。

「強さ」も大切ですが、硬い物は衝撃に弱い。

本当の意味でのレジリエンスとは、「やわらかさ」「しなやかさ」--つまり、柔軟性--だと思っています。それは、ネガティブな状況を受け入れられること。そこから学びや成長に変えていくこと。

そう考えると、レジリエンス高めるには、次のような能力であることが分かります。

レジリエンスを高める3つの能力

事実(出来事)と解釈(意味づけ)を分け、出来事を活かせるシーンや、前向きな意味づけを考える

同じネガティブな出来事を体験しても、「これはピンチだ」と思う人もいれば、「これはチャンスだ」と思う人もいます。つまり、事実(出来事)と解釈(意味づけ)は別です。

起こった出来事を変えることはできませんが、解釈なら変えられる可能性があります。そこで、事実と解釈を分けてみます。

たとえば、雨の日には誰もが気分が沈みますが、事実は「雨」で、解釈は「嫌だなぁ」です。

続けて、新しい解釈をつけられないかを考えます。雨で気分が沈んだ自分の気持ちを受け入れた上で、「雨」という出来事が活かせるシーンがないかを考えます。たとえば、「雨のおかげで、本がゆっくり読める」のように。

コミュニケーション心理学NLPでは、これを「リフレーミング(見方の枠組みを変える)」と言っています。

参考記事

過去の経験を活かす

私たちはこれまで、過去にさまざまな経験を積んできました。中にはネガティブな出来事もありました。それでも、それを乗り越えて、今、こうして生きています。

過去の経験を振り返ってみることで、

  • いままで、いろんな経験をしてきたなぁ
  • あのときはがんばったなぁ
  • そういえば、あのときはああやって乗り越えたな
  • ひょっとしたら、今回も乗り越えられるかも

という気づきが得られます。

たとえば、これは筆者のレジリエンスチャートです。過去を振り返ることによって、さまざまな困難を乗り越えてきたことが分かるとともに、「きっと今回も乗り越えられる」という勇気が沸いてきます。

レジリエンスチャート

「ない」から「ある」に目を向ける

「ない」から「ある」に目を向けるのも効果的です。

たとえば、筆者はよく、問題を抱えているクライアントに、次のような質問をします。

  • 「今の状況を、10段階で表現するとどのぐらい?」 → 多くの場合、1~3と答えます
  • 「ゼロではないんだね。では、今できていることは何?」 → できていることをあげてもらいます
  • 「できていることを挙げてみての感想は?」 → できていることが意外と多いことに気づきます
  • 「改めて、今の状況を、10段階で表現するとどのぐらい?」 → 多くの場合、元の数字よりも大きくなります

このように、「ある」に目を向けるだけで、今が全くだめというわけではないこと、自分はいろんなリソースを持っていることに気がつきます。

「ない」から「ある」に目を向ける

レジリエンスは身につけられる

ここまででお分かりいただけるように、レジリエンスといっても特別新しい考え方ではありません。このような能力は、誰でも身につけられます。

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