リチャードバンドラー米国NLP(TM)協会認定NLPマスタープラクティショナーコース

「周囲に影響を与える立場になるためのコース」です。プラクティショナーコースの学びをさらに深めるほか、プレゼンテーション力など「伝える」スキルが身につきます。

ここでは、マスタープラクティショナーコースで学ぶ内容について紹介します。NLPはもともとアメリカで体系化されたもののため、英語で表現されていたり、日本語になっていてもやや分かりにくい、または、本意とニュアンスが異なるものがあるため、ここでは、一つ一つの言葉をかみ砕きながら、何を学ぶのかを解説します。

NLPマスタープラクティショナーコースで学ぶこと

  1. プラクティショナーレベルのすべてのスキルにおける行動的能力と、それらのいくつかを同時にデモンストレーションする能力。
  2. 自分自身や人に具体的な結果を生み出す行動や態度の柔軟性をデザインする能力。
  3. 少なくとも、マスタープラクティショナーのスキル、テクニックやパターンを言語的に明確にして活用する能力。
  4. 自分や他者に対して変化を起こせることをデモンストレーションする

NLPマスタープラクティショナーコースの具体的な内容

ビリーフの変換

「ビリーフ」とは、「これが正しい」と信じていることや信念・価値観のことです。人が行動を起こすとき、その全ては何かしらのビリーフに基づいています。「私は可能性のあるすばらしい存在だ」というビリーフは、思考がポジティブになり、自然と行動的になれます、一方、「私は何をやってもうまくいかない魅力のない人だ」というビリーフは、思考がネガティブになり、行動をさせなくしてしまいます。

そこで、ビリーフの作られ方、制限となるビリーフの崩し方、選択肢や可能性の広げ方について学びます。

メタプログラムの導出と活用

「メタプログラム」とは、私たちが物事を捉えたり、判断したり際のパターンのことです。

例えば、「この仕事をやり遂げればいい結果が得られるぞ!」のように、目標を達成することに動機づけられる人もいれば、「この仕事をやり遂げなければ大変なことが起きるぞ!」のように、問題を回避することに動機づけられる人もいます。しかし、これを認識できている人はほとんどいません。

そこで、無意識に物事を捉えたり、判断したりしているパターンを知り、生かすための方法について学びます。また、相手のパターンを知ることは、深い信頼関係を築くことにも役立ちます。

クライテリア

「クライテリア」とは、私たちが物事を判断する際の「価値基準」のことです。私たちは意識的、無意識的にかかわらず、自分が大切にしているものや、正しく適切であると信じている価値観によって物事を判断しています。「価値基準とは何か」について学びます。

クライテリアの特定と活用

人が何かしらの行動を起こすとき、その人なりのクライテリア(価値基準)に従っています。しかし、それを意識できていることはほとんどありません。自分が本当に「大切だ」と思っている価値基準を洗い出し、何が最も大切なのかを特定し、具体的な行動に落とし込むための方法について学びます。価値基準が特定できると行動にブレがなくなり、目標実現につながりやすくなります。

クライテリアの調整

人が何かしらの行動を起こすとき、さまざまな価値基準に従っています。行動の優先順位が、最も大切な価値基準に沿っていればいいですが、必ずしも価値基準に沿っているとは限りません。そこで、大切にしている複数の価値基準の中から、最も大切な価値基準を導き出し、優先順位を決める方法について学びます。

スライトオブマウスパターン

「スライト・オブ・マウス」には、「口先の早業」という意味があります。相手の凝り固まった思い込みを言葉で崩し、相手の選択肢や可能性を広げる言葉の使い方です。

語源は、「スライト・オブ・ハンド(観客のすぐ目の前で行うカードマジックの一種で、『手先の早わざ』という意味)」から来ています。まるでマジックにでもかけるように、言葉の力で相手の思考や意識を「ひょい!」と変化させるのに役立ちます。

意図的なマルチレベルのコミュニケーション

日常生活や仕事では、「自分の意見を、相手に分かりやすく伝える」必要があるシーンがたくさんあります。状況に合わせて自分の意見を伝え、プレゼンテーションする能力は、自分の意見を受け取ってもらう上で大切です。効果的な意見の伝え方やプレゼンテーションについて学びます。

リアリティのスタッキング

「リアリティ」には、「現実味」「真実味」の意味があり、「スタッキング」には、「積み重ねる」という意味があります。

「リアリティのスタッキング」とは、相手に言いたいことを伝えたい際に、実際にあった話を積み重ねて、真実味を増していく言葉の使い方です。説得力のあるプレゼンテーションの方法について学びます。

タイムラインパターン

「タイムライン」とは、「時間の流れ」を指す言葉です(ソーシャルメディアなどでもよくつかわれますね)。私たちは「今、ここ(現在)」に生きていますが、過去にはさまざまな体験をしてきました。過去のポジティブな体験を生かすと、今の自分を動機づけることができます。また、ネガティブな体験を振り返り、そこから学んだことに気付くことによって、癒しを得たりすることもできます。

さらに、「こうなったらいいな」という未来を、まるで今、体験しているかのようにリアルに想像することで、やる気を引き出すこともできます。

「時間の流れ」を生かした動機づけや心の癒しに導く方法について学びます。

前提のスタッキング

「前提」には、「結論を導き出すための前置き」という意味があり、「スタッキング」には、「積み重ねる」という意味があります。相手をより良い方向にリードするために、「あなたはこうなれますよ」という前提を積み重ね、伝えていくことによって、相手により良い未来を連想させることができます。また、現在と未来をつなぎ合わせていくことによって、無理なく行動を促す言葉の使い方について学びます。

時制と空間的述語

「時制」とは、過去・現在・未来など、時に関する言い表し方で感じ方が変わる言葉の使い方です。例えば、「最悪」というひと言にも、「最悪だ」のように現在を示すものもあれば、「最悪だった」のように過去を示すものもあります。「最悪になる」のように未来を示すものもあります。

そこで、言葉に時間や空間の概念を意識的に持たせ、伝えることによって、問題にとらわれている相手の思考や感情をより良い方向に意識づける方法を学びます。

交渉

「交渉」とは、相手が抱えている問題を解決するために、こちらの提案を受け入れてもらうことです。そのためには、相手が望んでいることを知り、理解しやすく、納得できる言葉で提案する必要があります。相手が持っている世界観や理解しやすいパターンを知り、提案を受け入れてもらいやすくする方法について学びます。

推進システム

「推進システム」とは、モチベーションを「ポジティブな状態をもっとポジティブに」「ネガティブな状態をポジティブに」変化させるための方法です。「Xが起きればYが起こる」という仕組みを作ります。

ストラテジーのインストール

「ストラテジー」とは、戦略・戦術のことです。目標の達成を望んでいる人が、すでに持っている「問題を無理なく解決するパターン」を引き出し、目標の達成に向けての意識や行動を再構築する戦略・戦術について学びます。

閾値パターン

「閾値(いきち)」とは、「○○しない状態」から「○○する状態」にスイッチが切り替わるために必要な「しきい値」のことです。

私たちは何かしらの行動をするとき「行動するか/しないか」を無意識にてんびんにかけ、行動を決めています。閾値を超えないと、人は同じ行動を繰り返しますが、閾値を超えたとき――つまり、「もういやだ!」「もうたくさんだ!」というような衝動が起こったとき――に人は行動を変えます。

同じ行動を繰り返してしまう相手に対し、意図的に閾値に超えさせ、行動に変化を促す方法について学びます。

一般化の破壊&新しいものを築く

「一般化」とは、物事の「全てがそうである」のように認識してしまう思い込みのことです。

例えば、目の前に問題が起こっているとき、「何をやっても上手くいかない」「どうせ上手くいくはずがない」のように、「全てがそうである」のように思い込みがちです。この場合、一般化された思い込みを崩し、他にも選択肢があることに意識を変化させる必要があります。思い込みを緩めて、新しい視点にリードする言葉の使い方について学びます。

素早い誘導、深いトランス現象

「トランス」とは、意識が催眠状態になることです。意識の力だけでは改善しにくい問題を解決する際に効果的です。

深いトランスに素早く誘導する方法や無意識からの変化を起こしやすくする方法を学びます。

深いトランスの識別(同一化)

相手を深いトランス(催眠)に誘導し、トランスに入っているかを識別方法について学びます。

深いトランス状態になると、呼吸はゆっくりとなり、体が緩んで非常にリラックスした状態になります。意識はありつつも思考は低下し、普段の意識状態とは異なった状態(「思考」と「わたし」が離れた状態)になるため、自身を客観的に見ることができ、問題解決のための気づきを得ることができます。

また、深いトランスに入れるためには、誘導する側もトランスに入ることによって、相手もトランスに引き込まれやすくなります。

 

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